信長の野望Online群雄サーバー上杉家でのプレイ日記


by kanon-gunyu
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カテゴリ:毘沙門天様がみてる( 6 )

毘沙門天さまがみてる5

「これ、祐巳の首にかけてもいい?」
それはいつかみた祥子さまのロザリオ(高山右近ドロップ)だった。
「だって昨日はくれないって-」
祐巳が言いかけると、祥子さまは「当たり前でしょう?」と遮った。
「旗を交代してくれようとしているあなたに、ロザリオを受け取ってもらっても嬉しくなんかないわ」
「え、それじゃ……」
「賭けとか、同情とかそんなものはなしよ。これは神聖な儀式なんだから」

「お受けします」
「ありがとう」
祥子さまはそっとロザリオをかけてくれた。イベントアイテムの打ち上げ花火が、二入を祝福するように夜空に可愛くはじけた。そして音楽が変わった。
「あ」
二人、同時につぶやいた。笛、琴、鼓が奏でる懐かしい旋律。
『対峙』。
いつか二人で耳にしたのは今日のための練習だったのだろう。
「三秒、いえ四秒かしら」
祥子さまはバーの長さを読みだした。
一、二、三、四。一、二、三、四。
ということは-。
「準備動作!」
「そう!」
二人は互いに八方手裏剣を手に取った。
開幕に合わせて、おんもーが詠唱を始めたようだった。やさしい天使のコーラスをバックに、術を潰す。
痺れの音が、肌に気持ちいい。
月明かりの中、いつまでも戦い続けられるような気がした。

祐巳がロサ・キネンシス・アン・ブウトン プティ・スール(紅薔薇のつぼみの妹)となった夜。


月と、毘沙門天様だけが二人を見ていた。


今野緒雪著 マリア様がみてる より
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by kanon-gunyu | 2005-06-29 22:17 | 毘沙門天様がみてる
「お待ちなさい」
とある月曜日。
春日山城門の先にある二股の分かれ道で、祐巳に対話が来た。
毘沙門天像の前であったから、一瞬毘沙門天様に呼び止められたのかと思った。そんな錯覚を与えるほど、凛とした、よく通る声だった。
声をかけられたらまず立ち止まり、そうして「はい」と返事しながら、身体全体で振り返る。不意のことでも、あわてた様子を見せてはいけない。まして顔だけで「振り向く」なんて行為、淑女としては失格。
あくまで優雅に、そして美しく。少しでも、廃人のお姉さま方に近づけるように。
だから振り返って相手をタゲったら、まずは何をおいても笑顔でごきげんよう。
しかし残念ながら、祐巳の口から「ごきげんよう」は発せられることはなかった。
その声の主をチャットログで認識したとたんに絶句してしまったから。
「あの……。私にご用でしょうか」
「呼び止めたのは私で、その相手はあなた。間違いなくってよ」
間違いない、と言われても。いえお間違いのようですよ、と答えて逃げ出してしまいたい心境だった。声をかけられる理由に心当たりがない以上、頭の中はパニック寸前だった。
そんなことなど知る由もないその人は、うっすらと微笑みを浮かべ、真っ直ぐ祐巳に向かって近づいてきた。
「持って」
彼女は、手にしていた重藤弓を祐巳に差し出す。訳も分からず受け取ると、からになった両手を祐巳の首の後ろに回した。
(きゃー!!)
何が起こったのか一瞬わからず、祐巳は目を閉じて固く首をすくめた。
「付与枠が余っていてよ」
「えっ?」
目を開けると、そこには依然として美しいお顔があった。なんと彼女は、祐巳の大乗衣に付与石をつけていたのだ。
「装備品は、いつもきちんとね。毘沙門天様が見ていらっしゃるわよ」
そう言って、その人は祐巳から弓を取り戻すと、「ごきげんよう」を残して先に春日山城に向かって歩いていった。
(あれは……あのお姿は……)
後に残された祐巳は、状況がわかってくるに従って徐々に頭に血が上っていった。
間違いない。
目付小笠原長時隊、小笠原祥子さま。ちなみにIDはOGAS111710。通称『紅薔薇のつぼみ』。
(そんな……
恥ずかしさに沸騰寸前である。
(こんなのって、ないよ)
祐巳はしばらく呆然とたちつくしていた。
あこがれのお姉様と、初めて言葉をかわしたというのに。こんな恥ずかしいエピソードなんて、ひどすぎる。
毘沙門天様の意地悪。
悔し紛れに見上げた毘沙門天像は、いつもと変わらず清らかな微笑みを浮かべて、小さな緑のお庭の中にひっそりと立っていらっしゃるのであった。

今野緒雪著 マリア様がみてる より
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by kanon-gunyu | 2005-06-18 09:31 | 毘沙門天様がみてる
「お待ち下さい!」
乃梨子の背後から、その声はあがった。
「その人は白薔薇さまから部隊アイテムを頂く資格などございません」
ざわめくPCをかき分けるようにして、声の主は前に進み出た。
「瞳子さん!」
乃梨子は、その顔を確認して叫んだ。
「薔薇のお姉さま方。神聖な儀式の邪魔をして、ごめんなさいっ」
瞳子さんはまず乃梨子を一瞥し、それから三色の薔薇さまに向き合ってペコリと頭を下げた。トレードマークの縦ロールが、バネのようにブルンブルン揺れた。
「これはどういうことなの。えっと……瞳子さん?」
「聞いてください、紅薔薇さま。もう瞳子、我慢できなくって」
でた。
必殺、お目目うるうるの術。
(この子、いったい何を言うつもりなんだか)
たらり。乃梨子のこめかみに、一筋汗が流れた。
その時、白薔薇さまの顔色が変わった。
(志摩子さん……?)
志摩子さんの目は、一点に集中していた。乃梨子がその視線の先を追うと、瞳子さんの左手に行き当たった。
(何だろう)
目を凝らしてよく見て。「げっ!」と声を出しそうになった。彼女の手が握りしめていた物には、確かに顔色を変えるだけの威力があった。
(どうにかして取り返さないと……)
乃梨子が手を伸ばしかけた刹那、満を持して瞳子さんの左手が大きく振り上がった。
「あなたには、こちらの方がお似合いよ!」

城の天窓からのまぶしい光を受けた、Titanサーバーへのワールドパスが刻まれたクリスタルは、瞳子さんの高笑いをBGMに、まるで後光のように燦然と輝いたのでだった。
-南無八幡大菩薩。

「これは乃梨子さんの物ね?」
瞳子さんが勝ち誇ったように告げた。
乃梨子は今にも忘却の唄を繰り出しそうな志摩子さんを目で制してから、仁王立ちして「私のじゃないわ」と答えた。
それは志摩子さんから預かった物であるから、嘘は言っていない。もちろん志摩子さんのものだなんて言うつもりもさらさらなかった。
「瞳子さんはどうして私の持ち物だと断定するのかしら?」
やられてばかりじゃ、しゃくだった。売られたけんかなら、買ってやる。
「それは…」
一瞬口ごもる縦ロール。
ワールドパスを乃梨子の大袋から見つけたと言えば、他人の袋を無断で開けたことを白状しなくてはならなく、G○コール行きだ。
「ね、どうしてそう思ったの?」
「それは、偶然両替商が乃梨子さんの倉庫から物を出したときに落としてしまったのを見つけたのよ」
「嘘つくんじゃないわよ!」
(こいつは、謙信公の御前でよくもしゃあしゃあと)
「どうなの、乃梨子さん。瞳子さんが言うようにこれはあなたの物なの?」
今度は紅薔薇さまが尋ねてきた。
「だから。違いますってば。」
「毘沙門天様に誓える?」
「もちろん」
胸を張って乃梨子は答えた。しかし、瞳子さんはそれを聞いて、ふふんと鼻で笑う。
「じゃ、これ捨てちゃってもいいわけね?」
「えっ!?」
クリスタルはその手を離れると、ポーンと弧を書いて空中を飛んでいった。
「あなたがこのワールドパスの持ち主でないなら、どうなったって構わないでしょ?」
キャッチした黄薔薇さまが、お手玉のようにクリスタルを弄んだ。返してほしくば、自分の物であると認めろ、そういうことか。
とんでもない宗教裁判だ。
「ワールドパスが踏み絵なわけですか。……分かりました。認めます。それは確かに私が持ってきたものです」
「乃梨子!」
志摩子さんが大音響を使ってきた。
息をのんで成り行きを見守っていたPCたちはたちまち行動不能状態に陥った。
「志摩子さんは、余計なことしないで」
「でも」
「いいから。今、ヘイト集めてるのは私なんだから。」
乃梨子は志摩子さんに背を向け、庇うように捨身飼虎をした。
「いい心がけね。」
紅薔薇様が優雅にほほえんだ。
「別に信Onを冒涜するつもりで、ワールドパスを持っていたわけではないんです。信Onとは別のゲームの話ばかりをチャットでしてたのは悪かったかもしれないけど、だったら両替前でやってる意味のない所作も同じでしょう?ユーザー規約に、F○11の話をしてはいけない、なんて記述はないもの」
乃梨子はまくし立てた。
「おや、開き直ったね」
黄薔薇さまが呆れたようにつぶやいた。
「パスを返してください」
「甘いわね」
「返して欲しかったら、持ち主の名前をおっしゃい。乃梨子さん、あなたはさっき、それは自分のではない、って言っていたわね?今だって持ってきたことを認めただけで、自分の物だとは決して言ってない。ということは、別に持ち主がいるという意味ではないの?」
「…」
さすが議長。聞き漏らしていない。
「乃梨子さん、お答えなさい」
「それは-」
言葉に詰まった。
乃梨子がここで真実を口にすればこのバカげた宗教裁判は志摩子さんにまで及んでしまう。
そんなこと許せない。
(だって。私はともかく、志摩子さんは純粋な心で毘沙門天を信仰しているんだもん。もしみんなに知られたら、引退するという決心までしているのに…)

「もうおよしになって!」
志摩子さんが叫んだ。気がつけば、彼女は乃梨子よりも半歩ほど前に進み出ていた。
大きく一息吸い、そしてはっきり言ったのだった。
「そのワールドパスの発行主は、私です」
「志摩子さん!」
乃梨子の悲鳴に近い叫びの他にも「志摩子さま」とか「白薔薇さま」だとか、彼女の呼び名が連呼された。春日山城は大声でどよめき、志摩子さんの言動に注目する顔、顔、顔。
志摩子さんが振り返り、ぐるりと一周城内を見渡す。すると、一瞬にして大声が止んだ。「説明してくれるわね?」
紅薔薇さまが、志摩子さんに真っ直ぐ向かい合った。
「誰よりも敬虔な信On廃人のあなたが、どうして-」
「私の一家がアルタナ信仰だからです」
謙信公に向かい合って堂々と宣言する志摩子さんは、言葉で言い表せないほどきれいだった。
誰も、何も言えなかった。
乃梨子は力が抜けて、その場に尻をついていた。
(とうとう、言っちゃった)
「せっかく庇ってくれたのに、ごめんなさい」
「志摩子さんっ!」
乃梨子は抱きついて子供のように泣いた。
(これで何もかも終わっちゃったんだ)

パチパチパチパチ。
どこかで誰かが拍手した。
「やっと言ったわね、志摩子」
それは紅薔薇さま。
「やれやれ。今年の余興は大がかりだったねぇ」
首をすくめる黄薔薇さま。
「え?」
抱き合っていた志摩子さんと乃梨子は、同時につぶやいた。
「美しい姉妹愛を見せてくれた、志摩子と乃梨子に盛大な拍手を!」
紅薔薇さまが大声でその場を盛り上げ、締めくくった。
「え?……ええっ!?」
信じられないことに、城内は土砂降りの雨が降ったような拍手で包まれた。
キョトンとしている二人に、紅薔薇さまが言った。
「どうして、今まで隠していたわけ?F○11プレイヤーは信Onをプレイしてはいけない、なんてこと本気で思っていたの?」
「は?」
「全く、真面目というか、頑固というか。でも、お膳立てした甲斐があった」
得意げに黄薔薇さまがうなずいた。
(お膳立て?)
「じゃ、私の家のことは……」
おずおずと尋ねる志摩子さんに対し、黄薔薇さまは笑った。
「知ってたに決まっているでしょう。私の祖父はリンクシェル小寓寺のメンバー。あなた、そんなことも知らなかったの?」
「えっ!?」
「ついでだからいいこと教えてあげるわ。リンクシェルのみんなは志摩子が信Onやってることを知っているわよ。だって、志摩子がいつ告白するか、リーダーと賭をしていたくらいだもの」
「……そんな」
紅薔薇さまは、いとも簡単に言ってくれた。こっちは結構悩んだというのに。

(大衆の面前でさらし者になった、私の涙っていったい-)
「乃梨子さんという存在に目をつけた、私の手柄も大きいですわね?」
「瞳子さんっ!」
ハッとして駆け寄ると、彼女はうふっと首を傾げて笑った。
「あのね。瞳子、紅薔薇・黄薔薇のお姉様方に『どうしても』って頼まれちゃって。でも悪役やるのって楽しかった!」

この何ともいえないナイスな性格。これから同じ部隊で戦うと思うと、めまいすら覚えた。
「薔薇のお姉様方、瞳子お役に立ったでしょうー?誉めてくださーい」
「瞳子ー!あんた、その前に謝れよッ!!」
そして怒濤のような乃梨子の怒鳴り声が、城内の高い天井に響き渡ったのであった。


今野緒雪著 マリア様がみてる「チェリーブロッサム」銀杏の中の桜 より

脚注
・ワールドパス:知人がプレイしているサーバーでキャラを作るために必要な数字列。
これがないとランダムで振り分けられるらしい>サーバー
これがF○ではおなじみのクリスタルに刻まれているというのは私の勝手な創作です

・リンクシェル:どこにいても同じグループのメンバー間でチャットができるシステム。このシステムを利用してグループが形成されるらしいです。

・アルタナ:F○世界で人類を創造したといわれる女神だそうです。アルタナ教信者という称号があるクエストをこなすともらえるようです。

↑書いてる人は、F○11やったことないので、ぜんぶ伝聞系^^;

注意
この物語は仮想的な信Onサーバー「山百合」での出来事であり、実際の信Onの使用とは異なることが多々ありますw


あとがき
パターン的に、他家の間者疑い?も考えたのですが、他のゲームでも廃人だったという
設定を取りました。
文章中から、乃梨子は僧、志摩子は雅楽巫女と推察されます。志摩子も僧の方がよかったかもしれませんが、大音響使わせたかったので( ぉぃ 巫女に。(あとは志摩子さんのピアノなら聞いてみたかったを、僧だと別の楽器にできないのもあったんですけど)
ちなみに、祥子は神典巫女(裕巳使い→弓使いということで)。
腕力10振り&腕力付与装備での光の矢は驚異ですw
他のネタの構想もすでにありますが、今回やたらと長くて疲れたので
次はもうしばらくしてからということで^^;
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by kanon-gunyu | 2005-06-11 03:51 | 毘沙門天様がみてる
注意:信Onとは直接関係ないので、「マリみて」というキーワードに
反応されない方は読み飛ばしてください。

------
その儀式は、シ○もマ○もG○も抜きで始まった。
信Onではプレイヤーの自主性を重んじて、自主イベントにコー○ーが介入しない習わしであった。
春日山城天守閣には、与力約二百名が集められ、部隊ごとに四つのブロックに分けられて座っていた。
「与力の皆さん。まずは、昇進おめでとう。」
大声で一歩進み出たのは、ひときわ華やかな顔立ちのPC。胸に挿した薔薇の色を確認するまでもない、無遠慮に乃梨子を眺めた上級生。-紅薔薇さまだ。
「さて、我が上杉家評定衆は毘沙門天様の心にちなんで『山百合会』と名づけられています。そのため、毎年この毘沙門天祭りの日に、新与力を迎える儀式を行ってきました」
薔薇だの百合だの忙しい。挨拶はいいからさっさと終わらせてくれないものだろうか。しかし、そう思っているのは乃梨子だけのようで、近くにいるPC達は感動に噎びながら紅薔薇さまの言葉を聞いている。どうしたわけか、寄り合い所長のありがたいお話の、何十倍も真剣なのだ。
(……志摩子さん。)
紅薔薇さまの斜め後ろに控えた志摩子さんは、乃梨子のように落ちつきなく周囲を見回したりしない。事情を知らないから、あくまで平常心といった感じで立っている。
(志摩子さーん。大変なことになっちゃったよ。どうしよう。)
やっと見つけた志摩子さんであったが、こう距離が遠くてはどうしようもない。
「私たち上級生は、心より新しい妹たちを歓迎します。共に、毘沙門天様に恥じるこなき戦国の世を送ることにいたしましょう。後ほど趣向も用意していますからお楽しみに」
お楽しみに、なんて言われても。役員たちによる歌や隠し芸なんか、乃梨子は別に楽しみではなかった。でも志摩子さんの琵琶ならば、ちょっと聞いてみたい。
(-ってそれどころじゃなかった)
「まずは記念に部隊アイテムの贈呈を」
「呼ばれた部隊は、一列に並んで前に。」
与力鬼小島隊は紅薔薇さまの前、松本隊は黄薔薇さまの前、甘粕隊は白薔薇様の前、と手際よく整列させられる。

ところで、乃梨子はラストの水原隊なわけだから、甘粕隊が済んだ後に志摩子さんの前に並ぶことになるらしい。
「毘沙門天様のご加護がありますように」
三人がかりで四部隊。しかし、取引窓を開くわけではないから、思ったより時間はかからない。各薔薇さまは、補助役のピンクの薔薇の生徒が持った部隊アイテムを取り、手際よく与力の袋に入れていく。
「次。水原隊。前に。」
呼ばれるまま。乃梨子も重い腰を上げた。部隊アイテムなるものに興味はなかったが、ここで拒絶なんかしたら騒ぎの元だ。今は○○のことが気がかりで、できるだけ速やかにこの会が終了することを祈るのみだった。
「毘沙門天様のご加護かありますように」
志摩子さんが一人一人にそう言いながら、弓九曜染布を渡していく。あと二人で、乃梨子の番だ
(もしかして今頃、○○は大袋に返されているかもしれない)
順番待ちしながら、ぼんやりとそんなことを考えていた。だが、PCは全員この場にいる。
(あと一人)
「毘沙門天様のご加護がありますように。」
(次……)
直前にアイテムをもらい終えたPCが後ろに下がり、目の前に現れた白薔薇さまが乃梨子を見つけてほほえんだ。
「毘沙ー」
志摩子さんがそう言いかけたその時。
「お待ち下さい!」

つづく
---------
あとがき

この前書いたのは昨年9月。書きっぱなしでその存在をすっかり忘れていましたw
新作書けと、とある筋からの圧力によりw
構想のあったパロディを文章化してみました。
#白蛇でみやびんの修得やりながら
#巫女は痺れ鱗がとんでくるので何もやることなくて暇です(ぉぃ
#あ、やっと気合い韻参を修得しました^^
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by kanon-gunyu | 2005-06-08 01:51 | 毘沙門天様がみてる

毘沙門天様がみてる2

「合戦?」
 目を瞬かせて、由乃さんが聞き返した。
「えー、もうそんな話題がのぼる時期なの?」
 それは修得徒党を解散した後、春日山城に向かう途中の道を二人で歩いている時、ふと思い立って祐巳がふった話題だった。
「もう、って。掲示板にだって、告知されていたよ」
「そうか、そうだよね」
 由乃さんは手袋したまま指を折って、「うーん」と小さく唸った。なんに関しても、祐巳の一歩先を歩いているような人が、合戦という一大行事を忘れているなんて珍しい。先手必勝が座右の銘の由乃さんなら、合戦周期を先取りしていそうなものなのに。
「思い出したくないことは考えないようにできているのかな、人間の頭って」
「何、それ」
 祐巳は思わず聞き返した。
「言葉の通りよ。合戦って、気が重い」
「どうして。令さまと武将徒党組まないの?」
「組んでる。毎回。……ということは、今回も組まないとだめよね」
「だめ、ってことはないだろうけど。毎回のものが、今回に限ってなかったら変じゃない?」
「そうだよね。『黄薔薇革命』以降初の合戦だけに、参戦しなきゃかなりへこむだろうなぁ。令ちゃんの性格上」
「参戦したくないんだ、由乃さん」
「参戦すること自体はね、嫌じゃないんだ」
 だけど由乃さんの場合、装備する物が問題らしい。
「相手が令ちゃんでしょ? このプレッシャーってわかるかな? 毎回すごくなる付与ばりばりの奇跡の一品に対して、こっちは何を装備してこればいいわけ? しかも今回は家老試験なのよ」
「家老試験か……」
 一瞬うらやましいと思ったけど、試験を受ける立場になってみれば、それは確かにずっしり重いかもしれない。
 由乃さんのお姉さまである支倉令さまは、ベリーショートヘアで業物の太刀振り回しているような二刀侍で、見た目はかなりあれだけど、その内面はとても廃で、2ndの鍛冶屋に装備作りなんかさせようものなら、武器でも防具でもそれこそ業物を連発してしまうような腕の持ち主なのだった。
 そこに輪をかけて、影縛りの弱体化。由乃さんにのしかかるプレッシャーは計り知れない。
「別に、戦闘以外のことで合戦のお手伝いしてもいいんじゃないの? 手裏剣配布とか」
「手裏剣?」
 ぴくり。由乃さんの眉毛が歪んだ。
「あっ……!」
 言ってすぐ、祐巳は「しまった」と思ったけど、もう遅い。友達に救いの手を差しのべたつもりが、バランスを崩して自分から泥沼に陥ってしまった。
「……ごめん。うっかりしてた」
「いいの、祐巳さんのせいじゃないもん」
 前合戦で由乃さんが使ってた手裏剣は、令さま3rd陰陽師の手作りだった。令さまという人は、侍や鍛冶屋だけじゃなく、召還の腕もプロ級。そういう手先の器用な人に対して、苦内で生産修得が止まってて、決して器用とはいえない由乃さんが、いったい何を作ってあげられるというのだろう。お姉さまが違うと、思いも寄らない悩みが生まれるものだなぁ、と祐巳は思った。
「参考にならなくてごめんね」
「え?」
「今度の合戦。祐巳さん、祥子さまと一緒に徒党組むんでしょ? 私がアドバイスできたらよかったけど」
「すごい。何もかもお見通しなんだ」
 さすが、由乃探偵。思わずその眼力を褒めると、苦笑が返ってきた。
「祐巳さんがわかりやす過ぎるんだけどな」
 呆れたようにつぶやく。百面相って白薔薇さまにいわれるけど、本当に頻繁に思ったことが顔にでているようだ。
 城門をくぐると、全検索でヒットする人数が多くなって、そして天守閣での大声が微かに聞こえてきた。
 その中に、二人はそれぞれ自分のお姉さまの声を聞きつけ、目を輝かせて我先にと階段に急いだ。お姉さまに見つかったら「はしたない」と注意されるほどスカートの裾が翻った。
 合戦のことを考えると、祐巳の胸は高鳴る。
 わくわくとドキドキが混じり合って、今から居ても立ってもいられない気分になるのだった。

 それが、確か日曜夜の評定に出かける時の出来事。


  今野緒雪著 「マリア様がみてる ウァレンティーヌスの贈り物 前編」(集英社コバルト文庫)より



全く元ネタ知らない人が見ても何のことだかさっぱりのパロディですが
不定期に書くかも?
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by kanon-gunyu | 2004-09-04 13:50 | 毘沙門天様がみてる

毘沙門天様がみてる

「かしこみ申す」
「かしこみ申す」
さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
斎女様のお庭に集う巫女達が、今日も天使のような無垢な笑顔で
背の高い鳥居をくぐり抜けていく。
汚れを知らない心身を包むのは、純白の巫女装束。
袴の裾は乱さないように、白い千早の袖は翻さないように、
ゆっくりと歩くのがここでのたしなみ。
もちろん、遅刻ギリギリで行進曲かけて走り去るなどといった、
はしたない巫女など存在していようはずもない。
春日山神社。
明治二十三年創立のこの神社は、もとは華族の令嬢のためにつくられたという、
伝統ある神道系のお嬢様学校である。
新潟県下。春日山の面影を未だに残している緑の多いこの地区で、
毘沙門天に見守られ、神職之心得から古神道までの一貫教育が受けられる乙女の園。
時代は移り変わり、元号が明治から三回も改まった平成の今日でさえ、
十八ヶ月プレイし続ければ温室育ちの純粋培養家老巫女が箱入りで出荷される、
という仕組みが未だ残ってる貴重な学園である。

original text by 今野緒雪「マリア様が見てる」


というわけで、巫女日記が加わりました。(前フリ長っ)
昨晩、岡崎から数ヶ月ぶりに春日山へ帰ってきた神音雅(通称みやびん)ですが、
いきなり、キャラデリ(ぉぃ して作り直してみました。
初期ボーナスを魅力と知力に全て振り、すこし腕っ節の強いサポート巫女になる...はず。
今度は、出来るだけ戦闘で経験・習得を稼ぎ、取得地獄と言われている
巫女の技能をどこまで(中の人が飽きるまでに)覚えられるかをやってみようと思います。

で、土曜と日曜でLv10、足軽組頭となり
神職之心得壱・弐皆伝、参の一つ目まで修得(神の加護・弐)
神道壱・弐皆伝、祭式壱の二つ目まで(防御の韻・弐)
まで修得。
レベルが上がる度に、そのレベル+1ぐらいの敵を狩ってたので(鍛冶屋でPL)
それなりにレベルが上がっちゃったようです。
本来なら、ネズミあたりを修得が入らなくなるまでぺちぺち叩かないと
だめなようですが、やはりそんなに面倒なこと、中の人には耐えられなかったようです^^;
現在、毒蜘蛛で難易度4の修得が50ほど。
それにしても、神隠しまでの道のりは遠いなぁ...

おまけ
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「おととい来な!」
この娘は言葉遣いが悪いようです orz
#キャラ選択時にもう少し声のサンプル増やして欲しい...
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by kanon-gunyu | 2004-08-07 23:24 | 毘沙門天様がみてる